今、幻想郷では
人妖を描いたカードを
流通させている者がいた。
そのカードは、
書いてある内容による「遊戯」が可能であり
弾幕ごっこに次ぐ文化として
またたく間に幻想郷に馴染んでいった。
妖精リリーホワイトも
その遊戯のプレイヤーの一人であった。
……が、リリーホワイトのカードの能力に物足りなさを感じていた。
「カードの開発元が妖怪の山の洞窟を抜けた先にいるらしい……」
そんな噂を耳に挟んだリリーホワイトは
いったいどんな輩がカードを作っているのか確かめるべく、
(不満こそ持っているが)お気に入りのカードを片手に
妖怪の山へと向かっていった。